- 川柳大喜利 第42回総評
- 2025年12月23日
今年も残りわずかとなりました。お休みまであとほんの少しですね。
片付け掃除などは今のうちに終わらせたいところです。
担当Hは、久しぶりに手つかずだった開かずの箱を開きました。
中身をひっくりかえして選別して処分を始めたのですが、これがまったく終わる気配がありません。
年末年始のゴミ持ち出し予定までには終わらせたい!
さっぱりした気分で初売りへ繰り出すためにももう少し頑張りたいと思います。
それでは、2025年最後の川柳大喜利総評を行わせていただきます。
お題は「試験」でした。
この時期の試験と言えば、もっとも有名なのは大学入学試験、いわゆる受験です。
しかし、それ以外にもさまざまな資格試験がこの年末を控えた時期に集まっております。
おそらくですが、毎年四月が学校や会社などにおける新生活・新体制の開始という区切りになっておりますので、その新生活を左右するような試験の結果はその前に出す必要がある、ということでこうなっているのではないでしょうか。
人によっては人生の岐路になる試験、そしてそこには悲喜こもごも様々なハプニングやドラマが起こり句の題材にふさわしい、ということで今回のお題とさせていただきました。
今回いただいた応募作品の中で最も多かったのは、やはりご自身が試験を受けた時の体験談ですね。
主には試験にまつわる失敗談や後悔のようなものが中心で、勉強そっちのけで掃除をしたり、徹夜で寝不足になったり、中には夜食があたって病欠した、なんてものもありました。まさに王道。期待した通りの作品が多くとても楽しませていただきました。
また一方でご家族が試験を受けた際のエピソードもあり、こちらは家族のための願掛けや受験生が試験に集中できるよう気遣う姿が垣間見える作品に胸を打たれました。
変わったところでは時事ネタとしてAIを入れた句もありました。
句の中に光るアルファベット2文字はとても目を引くのですが、試験に活かすHow toのような句は残念ながらなし。
これは過去の作品にも言えるのですが、時事ネタはネタを入れただけで満足してしまいがちな印象があります。
目を引く効果は強いので、そこにさらに想像力やユーモアを加え素敵な句へと仕上げられるといいですね。
今回もご参加くださいました皆様、本当にありがとうございました。先に少しやってしまいましたけれど、ここから今回の目に留まった言葉や表現をご紹介させていただきます。
『スマホ』
みんな持ってる現代のデジタルデバイス代表です。様々な役に立つ一方で、集中力を切らしついつい手に取って没頭してしまう現代病の原因でもあります。
没頭している本人に対して家族や友人が見てどう反応するかなどを考えてみると現代的な句に仕上がりそうです。
『不合格』
ドキッとするキーワードですね。それだけにとても目を引きます。
試験の結果が確定したことは一つの区切りとなり、そこから新たな出来事がはじまります。
結果とどう向き合うのか、そして周りはどう反応するのか?一方、合格した人間との対比は?など、人生のドラマを描くチャンスです。
『クシャミ』
病気の前兆、もしくはすでにかかった後の症状です。
試験にしても仕事にしても、大ピンチの前兆ですね。
流行病が少し前にありましたので、様々な記憶が残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでおきた様々なトラブルや助け合いの姿は、魅力的な句の題材だと思います。
『マルバツ』
試験問題の成否を示すマークです。ちなみに他国では〇を使わないなど、国によってルールが異なるそうですよ。
マルバツに強い印象を持つのは答案が返却された瞬間だったり自己採点を行ったりした時じゃないでしょうか。
その瞬間の自分自身の感情や、同じ試験の答案を握っているクラスメートについてなど思い出すことができれば良い句ができそうな気がします。
『学科試験』
資格試験などで知識を示すためのいわゆるペーパー試験のこと。場合によってはPC入力などで行う場合もあります。
学科の試験とわざわざつけているわけですから、それ以外に実技試験などが存在する事を意味します。
もしかしたら特定の職種や立場の人でなければ知らないような特殊な試験なのかもしれません。
その未知の試験の雰囲気を取り入れることができれば、他の作品とは大きく異なった個性を出すことができると思います。
以上です。
今年も1年間ありがとうございました。来年1月初頭からは第43回川柳大喜利コンテストを開催予定です。詳細については年が変わって1月5日(月)以降に弊社の川柳特設ページにてご案内させていただきます。次回もご応募お待ちしております。弊社のブログがはじまってから今年で10年を越えることができました。
(見過ごしておりましたが6月が10周年でした)
コンテスト自体はその前からやっており、私が前担当から引き継いだ当時はまだごくごく小規模なものでした。
それからホームページの改修とともに当ブログと川柳専用のスペースが与えられ、当時は誰もが想像しなかったロングラン企画として現在も続いております。
これも素敵な作品を投稿してくださった皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。
これからも楽しい作品発表の場として続けさせていただくつもりです。
当コンテストと松岡モータースを、ぜひこれからもどうかよろしくお願いいたします。




